基礎工事の基礎となる
捨てコンクリート
掘削・砕石を入れ・転圧したのち、防湿シートを敷きます。(シートの役割は防蟻処理の効果があります。)次に外周部に捨てコンクリートを流し、型枠配置などの地墨(墨出し)をします。
捨てコンクリートを敷き詰めるわけは
配筋の通り芯が決めやすく、構造物を正確な位置に出しやすくする役目が、捨てコンクリートです。 捨てコンクリートなしですと、コンクリートを流し込む時にどうしても、鉄筋の上に乗りますので、多少は鉄筋が波打つ部分が出て作業に手間取ります。
外周部型枠
パネコート枠で組まれたベタ基礎の外枠画像です。外周部型枠は、住宅の基礎工事の大外側に型枠を組むことで、基礎工事すべての起点になるところで重要です。通り芯の印に糸を張り、捨てコンクリートの仕上がり部分に印を付け、捨コンの上に墨出し作業を行います。墨に沿って建物の外周部に上下留め金具などを打ち、外周部型枠に剥離剤(画像部1)も丁寧に塗り、外周部に単管パイプ(画像部2)を差し固定します。画像では解りづらいかもしれませんが、外周部型枠部分は、単管パイプとサポートと呼ばれる金物で固定されます。
鉄筋組み
ベタ基礎のベース筋と呼ばれる格子状の鉄筋組です。規定の幅に正しく施工されます。
ベタ基礎鉄筋組みは捨てコン・砕石の上にユニット鉄筋などを使い、結束線と呼ばれる針金をハッカや電動ハッカで、ベース筋と呼ばれる格子上の鉄筋を組み上げ、その後立て筋と呼ばれる、土台が乗る部分の鉄筋を組み上げます。
綺麗に格子状にベース筋が組まれており、 立て筋も適切に配置されています。
現在の基礎工事は鉄筋コンクリート造りが主流で、鉄筋組は基礎工事の骨となる部分です。鉄筋組みの材料である鉄筋は圧縮に弱く、引っ張りに強く柔軟性があることです。コンクリートの特性は、圧縮には非常に強く、引っ張る力に弱く柔軟性がないことです。
鉄筋は異形鉄筋(いけいてっきん)と呼ばれる凹凸がある鉄の棒を主に使います。
異形鉄筋はJIS(日本工業規格)で定められた、鉄筋コンクリート用棒鋼「SD295A」と呼ばれる物を使用しています。高層ビルなどの建築物や大型の土木工事など高強度用途にはあまり向きません。